IP試験

IP試験

IP(防塵・耐水)試験

IPコードは,日本国内においてはJIS C0920,CEマーキングなど欧州規格においては
IEC 60529に規定された保護等級をコード化しており,IPに続く2つの数字が保護等級を表します。
第一特性数字は,危険な箇所への接近及び外来固形物に対する保護等級,第二特性数字は水の浸入に対する保護等級を表します。
非適用の場合は,アルファベットの“X”に置き換えて表します。
等級分類はIPコードとして下記のように表記されます。保護等級は数値が大きくなるほど高性能となります。



水に対する保護等級の試験オプションのご案内

IPX1~X7試験に対して,着色試験水をオプションとしてご⽤意しております。
詳細はチラシをご覧ください。

ご案内チラシはこちら (PDF 2,623KB)

参考規格:IEC 60068-2-18,JIS C 60068-2-18, NDIS 3423, MIL-STD-810G 他

IPコード表:第一特性数字

第一特
性数字
押圧力 危険な箇所への接近及び外来固形物の浸入に対する保護等級(防塵) IPS
対応
人体の危険な箇所への接近 外来固形物の浸入 イメージ
0 - 無保護 無保護 -
1 50 N
±5N
要約 こぶし(拳)が危険な箇所へ接近しないように保護している。 直径50 mm以上の大きさの外来固形物に対して保護している。
定義 直径50 mmの近接プローブで試験したとき,危険な箇所との間に適正な空間距離を確保している。 直径50 mmの球状の,固形物プローブの全体が浸入してはならない。
2 30 N
±3N
要約 指での危険な箇所への接近に対して保護している。 直径12.5mm以上の大きさの外来固形物に対して保護している。
定義 直径12 mm,長さ80 mmの関節付きテストフィンガの先端と危険な箇所との間に適正な空間距離を確保している。 直径12.5 mm の球状の,固形物プローブの全体が浸入してはならない。
3 3 N
±0.3N
要約 工具での危険な箇所への接近に対して保護している。 直径2.5 mm 以上の大きさの外来固形物に対して保護している。
定義 直径2.5 mm の近接プローブが浸入してはならない。 直径2.5 mm の固形物プローブが全く浸入してはならない。
4 1 N
±0.1N
要約 針金での危険な箇所への接近に対して保護している。 直径1.0 mm 以上の大きさの外来固形物に対して保護している。
定義 直径1.0 mm の近接プローブが浸入してはならない。 直径1.0 mm の固形物プローブが全く浸入してはならない。
5 1 N
±0.1N
要約 針金での危険な箇所への接近に対して保護している。 防塵形
定義 直径1.0 mm の近接プローブが浸入してはならない。 塵埃の浸入を完全に防止することはできないが,電気機器の所定の動作及び安全性を阻害する量の塵埃の浸入があってはならない。
6 1 N
±0.1N
要約 針金での危険な箇所への接近に対して保護している。 耐塵形
定義 直径1.0 mm の近接プローブが浸入してはならない。 塵埃の浸入があってはならない。

IPコード表:第二特性数字

第二特
性数字
最低試験
時間(分)
水の浸入に対する保護等級(耐水) イメージ IPS
対応
0 - 無保護 -
1 10 要約 鉛直に落下する水滴に対して保護する。
定義 鉛直に落下する水滴によっても有害な影響を及ぼしてはならない。
降水量:1mm/min
2 各傾斜
2.5
要約 15度以内で傾斜しても鉛直に落下する水滴に対して保護する。
定義 外郭が鉛直に対して両側に 15 度以内で傾斜したとき,鉛直に落下する水滴によっても有害な影響を及ぼしてはならない。降水量:3mm/min
3 5 要約 散水 (spraying water) に対して保護する。
定義 鉛直から両側に 60 度までの角度で噴霧した水によっても有害な影響を及ぼしてはならない。水の流量:10L/min
4 5 要約 水の飛まつ (splashing water) に対して保護する。
定義 あらゆる方向からの水の飛まつによっても有害な影響を及ぼしてはならない。
水の流量:10L/min
5 3 要約 噴流 (water jet) に対して保護する
定義 あらゆる方向からのノズルによる噴流水によっても有害な影響を及ぼしてはならない。水の流量:12.5L/min
6 3 要約 暴噴流(powerful jet) に対して保護する。
定義 あらゆる方向からのノズルによる強力なジェット噴流水によっても有害な影響を及ぼしてはならない。水の流量:100L/min
7 30 要約 水に浸しても影響がないように保護する。
定義 規定の圧力及び時間で外郭を一時的に水中に沈めたとき,有害な影響を生じる量の水の浸入があってはならない。水中への浸漬:1m
8 協議
による
要約 潜水状態での使用に対して保護する。
定義 関係者間で取り決めた数字7より厳しい条件下で外郭を継続的に水中に沈めたとき,有害な影響を生じる量の水の浸入があってはならい。
9 各角度
0.5
要約 高圧高温洗浄水に対して保護する。
定義 外郭に対してあらゆる方向からの高圧高温洗浄水によっても,有害な影響を及ぼしてはならない。
注釈:表中のIPS対応※印につきましてはお問い合わせ下さい。
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